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職人自由律俳句

台風が連れてきたのかしら　今夜の月はおぼろ

台風一過　請われて畑にむかう

海上の　さみしき間に　雲ひとつ浮かべ

こんにちは。

昨晩は、福井県にも台風の影響がございました。
読者さまに、今回の台風による被害などはございませんでしたでしょうか。

当家では、祖母が工房の横で造っている畑に少し被害が出ておりました。
豆だかのツルを絡ませている柵のようなものが倒れたとかで。
仕事の前に柵の修理を手伝ってまいりました。

その時のことを詠んだのが２つ目の俳句となってございます。

そして３句目。
海上とは、本物の海ではなく、私が今お造りさせて頂いている置き物の「波」のことでございます。

なんとなく波と置き物のヘリとの間が寂しく感じ、雲を予定より増やしたのですね。

ほんの少しのことなのですが。このほんの少し手を加えたことで、手工芸というものはがらりと印象が変わる。

ゆえに難しく、そして面白いのでございます。手造りともうしますものは。

それではまた次回お会いいたしましょう。