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職人自由律俳句
魂まで写し取るようなとはよく言うけれど 誠に見れば ただ感嘆するほかなし
雲と空の境目をぼかしながら 雨雲が広がってゆく
師の造りたる瑞鳥を視 霊験宿りたるとはこういうことかと顎を撫でる
こんにちは。
本日3句目の句は、親方がお造りさせて頂いた霊鳥・鳳凰の鬼瓦を視ての、私の感想をしたためさせ頂いたものでございます。
いわずもがなではございますが、鳳凰は縁起物でございます。
と同時に、高貴な存在でもございます。
そのためただ翼を広げた鳥を造ればよいという訳にはいかないのでございますが、
気高い霊鳥であるため、福福しく穏やかなだけの鳳凰でもいけなく。
縁起物であるため、気位が高そうなだけの鳳凰でも駄目で。
気品と福福しさの両面が内包されている必要があるわけでございます。
本日目にしたその鳳凰は、目の鋭さから優雅に伸びる尾羽に至るまで見事にこの両立が成り立っておりまして。それで思わず、このような句を詠んでしまった次第でございます。
うーむ。職人の道にも終わりはないものだ。
それではまた次回お会いいたしましょう。
2015年9月17日更新