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福井県越前市の鬼瓦工房「北川鬼瓦」魔除け、厄除け、縁起物、手造り鬼瓦、
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記事

麒麟製作

職人自由律俳句

食卓のいろどりが教えてくれる季節のうつろい

なんべん造っても難しいやろとどこかから聞こえてくるような

子機は白く 私は愛想良く

 

こんにちは。

今日も今日とて私は、麒麟の置き物をお造りいたしておりました。

もう十日以上前から取り掛かっておりますこちらの麒麟。
先週末には形が出来て、私もその全容を見ることがかないました。

今回の姿は、「浄化」と「火難除け」を表わす水の上をかける形とあいなりました。

 

そのような中、本日の作業は磨き、模様入れの続きでございます。

中でも、本日は特に難しいお顔の部分。

ここだけでも数日はかかってしまう箇所でございます。

麒麟の顔は基本的に龍の顔と同じであるため、模様を刻む場所が多いのでございますね。
読者さまにも龍の顔に付随する様々なパーツを思い描いていただきますと、その細かさが伝わりやすいかと存じます。

 

とは申しましてもこれが私の仕事でございますから、難しいという私から嘆くつもりはございません。

ございませんが。
何か問われているような気はするのでございます。
麒麟という神獣に。

それが本日の2句目に挙げさせて頂きました句のこころでございました。

 

 

それではまた次回お会いいたしましょう。

2015年10月13日更新