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職人自由律俳句
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長生き願い一本いっぽん筋を引き
こんにちは。
本日の職人の句は、3句目でございます。
昨年末に写真でもご紹介させて頂いた亀の置物。その「藻尾」に毛を書き入れるさまを詠ませてもらった句でございます。
藻尾とは、ご存じの読者さまも多いかと存じますが、亀の甲羅の後ろ半分ほどからまるで尾のように長く伸びた藻のことでございます。
これは藻がつき、それが長く育つほど生きた亀ということの表現でございます。
加えて、この長くふさふさとした藻尾が翁のヒゲのように見え、健康長寿の縁起物としておめでたいとされる象徴となっております。
かような箇所ですので、鬼師としても亀造りの中で1,2番に、お客さまの長命を願う気持ちが強くなるのでございます。
それではまた次回お会いいたしましょう。
2016年1月6日更新