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職人自由律俳句
ぽっかりと あくびにつられて 雲うごく
もらった芋食えぬうちに スルメがやってきた
白いストーブ真ん中に 芋焼いて スルメ縮んで 指あぶって
こんにちは。
本日の職人の句は3句目。
指あぶっては、指をかざして温めるということでございます。
(あれ、この言い回しは共通語・・・?)
雪国で鉄筋コンクリ造りの工房でございますので、冷えているのは全身が冷えております。
その中、特に指を温めるのは、指先がよく冷えるからなのでございます。
私共が扱う粘土は水分を含んでいるため、軽い水仕事をしているのと同じ感覚でございまして。加えて、道具も金属製の物が多いので、握った先から熱を奪われることはあっても、温まることはない。
という訳で、特に指先が冷えて困るのですね。
こちらが現役で活躍している丸ストーブ。
自分が本格的に修業を始めるようになってから3代目であったように記憶しております。
更に昔の記憶、写真の中では廃油ストーブが鬼師たちの命のよりどころとなっておりました。
黒いすすけたストーブ、懐かしいなあ。
私と同じ30代でも、都会育ちですともうご存知ない方のほうが多いのでしょうか。
それではまた次回お会いいたしましょう。
2016年1月30日更新