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福井県越前市池の上町8-5-1
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こんにちは。
本日も刺し込むような寒い一日でございました。
しかしそれもあと少し。厳寒の時期ももうすぐ過ぎゆきます。
皆さま、ともにあと少し耐え忍んで参りましょう。
さて、本日は厳寒の時期、時間にかけまして、当工房の時計のお話をさせて頂こうかと思っております。
しばしのお付き合いを願えれば幸いにございます。
以前お話させて頂きました通り、二棟合わせて5フロアございますため時計の数もそれなりに多い当工房。
中でも一番我々が目にし、また立派なのが仕事場に掛けてある時計でございます。
こちら、からくり時計となっております。
もう二十年近く前、九州のある大きなお寺さまの鬼を造らせて頂いた際、お礼にと頂戴した物でございまして。あいにくお値段は分かりませんが、相当良い物だろうというのは予想がつきます。
と申しますのも、からくり時計ですので1時間ごとに中の仕掛けが作動するのですが、その仕掛けっぷりがなかなかでございまして。
まず文字盤が回転いたします。
時報メロディーが鳴ります。
メロディーは6曲も収録され、ランダムに選ばれる仕様でございます。
写真に写っております小さな人形たち、てっぺんの円盤、全て揺れたり回ったりいたします。
時報メロディーの前後にも音楽が流れます。
調度品にうとい私ですが、値の張るものだというのはよく分かります。
もちろん、
料金とは別にこのような贈り物を頂くことは稀でございますが、それだけ先様にお気に召していただいたということなのでございましょう。そのお気持ちが何より嬉しゅうございます。
もちろん、こちらの時計自体も重宝しております。
鬼瓦・置き物造りに集中しているため時報が耳に入らないことも多いのですが、時には人形たちの動きに癒される日もございます。
そういえば。感受性高く好奇心旺盛であった先代が、時折この時計をしげしげと眺めていたこともございました。
そのような誰かとの思い出もまた、時間の彼方へとゆっくり流れてゆくのでしょうね。
それではまた明日お会いいたしましょう。
2015年2月4日更新