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こんにちは。
今回は、我々が毎日使っている道具について少しお話させて頂こうかと思います。
下の写真がそれなのですが、お分かりになられますでしょうか。
はい、そうでございますね、昔はどんな職人さんもお使いでございました。
かね尺、または曲がり尺と言う名前の物差しの一種です。
(ちなみに、当工房では曲がり尺と呼んでおります)
物差しですので、長さを図るための目盛がひいてございます。
(画像をクリックしてアップにして頂いても読みにくくなってしまいました。申し訳ございません)
目盛の単位は尺・寸・分・厘。
いわゆる尺貫法に基づいた長さの単位でございます。
基準の長さをメートル法に置き換えますと、
1寸は約3.03㎝(303㎜)、1尺で約30㎝3㎜となります。
メートル法が入ってくるまでは日本の一般的な長さの単位で、職人の世界ではまだ一般的な長さの単位でございます。
・・・・・・・と、本当ならば書きたいところなのでございますが、最近では職人さんの世界もメートル法に変わってきているようでございまして・・・
建築士さんや大工さんなどは、メートルでお話をされる方も昔に比べ増えてこられました。
幸いにと申しますか、瓦業界ではまだまだ長さは尺、寸で表すのが通例でございます。
よって、鬼師も、鬼師の持つ道具もすべて尺、寸で書かれた物が現役なのです。
と、いかにも自分は尺貫法を自在に操れる風に語りつつ、
実は最初、私も、
「1寸は何センチ?」状態で、尺と寸のどちらが大きな値かさえこんがらかっておりました(苦笑)。
そのような職人たちの世界を、今後もお話していければと考えております。
よろしければこれからもお付き合いくださいませ。
それではまた明日お会いいたしましょう。
2015年2月16日更新