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こんにちは。
本日は、私が昨夜見たテレビ番組に触発されたことを少しお話させて頂こうと存じます。
実はテレビ自体はあまり見なくなった私なのですが、昔からドキュメンタリーには食指が動くたちでございました。
そのため、運よく目に入ったら見るか、録るようにいたしております。
昨日見たのも録画したものでございまして、本来は土曜の夜にNHKで放送している番組。
タイトルは『 SWITCHインタビュー 達人達』
この回は料理家の辰巳芳子氏と華道家の川瀬敏郎氏の対談でございました。
恥ずかしながら、私はどちらの方も存じ上げませんでした。
ただ、テーマとして「いのち」を扱っているような番組説明があったので、視聴した次第でございます。
詳しい内容は割愛させて頂き、その道を究めた方たちの会話らしく、思わず唸りたくなる言葉にあふれていたということだけを、ここでは記させてもらいます。
さて。
その唸りたくなる言葉の中に、こんな主旨のものがございました。
仰られたのは確か、川瀬氏だったと存じます。
いわく、
「聖なるものには情熱が宿っている」
「情熱には静が宿っている」
なるほど、と
気づけば、腕組みをして言葉を反芻しておりました。
何がなるほどなのか。
それは私が鬼師であることに関係してございます。
少なくとも腕一つでやる鬼師は日々、
鬼神、
龍神、
七福神、
神獣といった、
尊いもの、聖なるものをこの手で造らせて頂いている。
この手で神を造っているなどと書くと奢って聞こえるかもしれませんが、決してそういう偉ぶった気持ちではございません。
川瀬氏の言葉に唸ったのは、
神(聖なるもの)を造るとき、確かに私も手に触れた土に情熱に似た何かを感じることがあるからでございます。
ただ、私の場合は、これを情熱とは呼ばず、
「雄々しい」と表現しております。
雄々しい何か、情熱に似た何かを、尊いはずの神仏から感じるのでございます。
しかし、その「何か」まではまだ上手く書き表せない。
口惜しいですが、今はまだ氏のほぼ半分しか生きていない私。
いずれその何かにたどり着くことを信じて、これからも神らと向き合ってゆくつもりでございます。
それではまた明日お会いいたしましょう。
2015年3月4日更新