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こんにちは。

本日は、当工房の働き者たちシリーズをお届けいたしたいと存じます。

第１弾では、先月でしたでしょうか、鬼瓦の運搬用リフトくんの紹介をさせていただきました。

ということで、今回はリフトに続く第２弾とあいなります。

さて。こちらの働き者も、鬼瓦の運搬が主任務なのですが、
リフトと違い機械ではなく。リフトの縦運搬に対し、横の運搬で役に立つ力持ち。

はい、その働き者というのがこちら。

いわゆる「台車」でございます。

だいぶと色は剥げておりますが、青とえんじ色の２台ございます。

この２台、紹介はリフトよりあとになりましたが、年期はあちらよりずっと入っております。
なにせ工房が建った約４０年前には、すでに中古の状態でよそ様から譲り受けたそうでございますから。

となると、当方に来るまでにも何年も使われてきたはずで、造られてからゆうに半世紀は経っている可能性がございます。

しかもこの台車たち、これまで全く故障、支障のたぐいを起こしたことがないという孝行者。

その造りはとても単純で、鉄の枠に木の天板がはまり、下に４つ、ゴム製の輪がついているだけ。

ゆえに、頑丈なのかもしれません。

戦後２０年も経っていない頃の日本で生まれた台車たち。

その時代の物造りがいかに質実剛健であったか。

この２台を見ると、私のような若輩者には、そのことが何よりも雄弁に伝わってくる気がいたします。

そして、かれらは工房にとっては大切な仲間でもあります。
これからも馬車馬の如く働かせつつしかし、大事にしてゆきたいものです。

それではまた明日お会いいたしましょう。