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こんにちは。
段々に蒸し暑い日が増えてきた今日この頃、読者さまはいかがお過ごしでございましょうか。
私共は、先週と変わらずお寺さま用の鬼瓦を造らさせて頂いておりました。
今回のご注文では、
私こと順一が鬼瓦の「胴」と呼ばれる箇所を。
親方が「足」と称されるパーツを。
それぞれ分担して造る形を取らせて頂いております。
どちらがどこをお造りするかは、納期やその他の条件で毎回変わるのが常となっております。
例えば、寺鬼瓦ですと、
親方が本棟の向かって右側全部(胴・足)をお造りし、私が逆側全てを担当させてもらう、という具合でございますね。
そしてもう一つ。
担当割を都度変えるということには、職人が多様な経験を積むという意味合いもございます。
今回のことを例に挙げますと、私は「本棟の左右で全く同じ造形の物をお造りする」という経験が得られることになるわけでございます。
それも素早く、丁寧に、以前よりより良い物になるよう自分なりの工夫を凝らして。
この経験は、片側の胴・足ワンセットを担当することになった際には得られないものでございます。
当然、片側ワンセットを担当した時もしかりであり、
また、いまだ進化を止めようとしない親方にとっても、新しい造形を生み出す刺激となっているようでございます。
今後も寺鬼瓦作成のご報告をさせて頂くかと存じますが、その裏にはこのような職人の練磨が隠れていることをお感じ頂ければ幸いにございます。
それではまた明日お会いいたしましょう。
2015年6月15日更新