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福井県越前市の鬼瓦工房「北川鬼瓦」魔除け、厄除け、縁起物、手造り鬼瓦、
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記事

職人自由律俳句

昼のいこいを遠くに聞きながら 流水に手を差し入れる

ドアベルの音に顔上げるとお得意さまの顔 目と目あい 互いにほほ緩む

素組みの菊水見るお客 その背後で緊張を握る我がこぶし

こんにちは。

普段通りのお気持ちで当ブログへおいでくださった皆さま、突然の拙文、誠に申し訳ございません。

上記の駄文が何かと、なぜそのようなものを載せたのかを、ご説明をさせて頂きます。

上記の駄文は、(一応)自由律俳句という、俳句の一種でございます。

私もまだ勉強を始めたばかりなのでございますが、こちらの俳句は17音にとらわれない形式の、まさに自由律な表現形態なのでそうでございます。

他にもこの自由な俳句では、季語や音韻といったものも句の中に盛り込む必要がない、とものの本などには書かれておりまして。

はい。
問題はなぜ、私が自由律俳句を詠んだかでございますね。

当サイトへよくお越しいただく読者さまはすでに見透かされておられるかもしれませんが、
実は、
ブログなど書いているくせに私どもは、あまり普段の仕事の様を明かすことが出来ないのでございます。

私どもの仕事ぶりをありのままに書こうとすると、いわゆる門外秘のことにほぼ引っかかってしまうのです。

これは、歴史ある流派で、工房独自の技術を確立された工場ならば、職を選ばず必ず生まれてくる秘密でございますね。
(テレビ番組の工場潜入のようなコーナーでも、よくぼかしで「社外秘」とされている部分があるかと存じます)

そのようなわけで、その日の作業や経験をそのままブログに書くわけにはいかない。

しかし、ブログを通じ読者さまと繋がっていたい。

かといって、天気や雑談のようなことばかり書いても仕方がない。

とずっと思い悩んでいたところ、先日偶然出会ったのが自由律俳句でございました。

これならば、お仕事についても、職人の胸の内や、一人の人間として感じたことについても、これまでより遥かに読者さまにお伝えできる。

そう天啓を得たような気がいたしまして、今週から自由律俳句を取り入れさせて頂いた次第でございます。

もちろん、
これまでのように瓦関係や、作業の取り組み具合などを、写真や文章としてお伝えする日もございますので、ご安心くださいませ。

それではまた明日お会いいたしましょう。

2015年6月22日更新