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職人自由律俳句
まくらの外 雨音の激しさに まぶたを開く
雨上がりの朝に 虫の世界が生き生きとして 我しばし腰を下ろす
視界に入ったカエルのその背に ふと 親方と大ガエル造った夏がよみがえる
こんにちは。
本日は、後学のためにと、虫たちを眺めていた際に浮かんだ句をご紹介させて頂きました。
夏の雨上がりの朝は、虫たちにとっても過ごしやすいようで。普段より多くの生命に出会えた気がいたしました。
画像は、3句目を詠んだ時のそのままの写真でございます。
カエルの座した姿には独特の愛らしさがあるように感じられました。
それもあって、日本にはカエルの置き物や図案が多いのでございましょうね。
3句目にもございますように、当工房でもこれまで何体ものカエルの立体物をお造りさせて頂きました。
カエルには愛らしさ以上に、
「(不運の)身がわりになる」「流れをかえる」「田の神の御使い」など、
縁起物としての役割も多くございます。
恵比寿さんやダルマさんがそうであるように、役儀が多い縁起物には、共通して古くから皆さまの愛情が大きいという点があるように存じます。
そのようなわけで、私共もカエルをお造りさせて頂く機会によく恵まれたのでございます。
それではまた来週お会いいたしましょう。
2015年7月4日更新