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職人自由律俳句

仕事の土　畑の土とは別の気持ちよさ

私と大工　シンクロするよに動いてた

ちりっ　ちりっ　と片目で見極める五厘の差

こんにちは。

さっそく本日１つめの句でございますが、こちら、初めて親方が詠んだ句となっております。

趣味で園芸やちょっとした野菜作りもしている親方の、彼女ならではの感性がでているように感じました。

また、実際に仕事（鬼瓦造り）で使用いたします土は「粘土づち」と申しまして、畑作のそれとは異なっております。

２句目は、土台作りをしている時、ふと隣家の修繕をされている大工さんが目に入ったときの句でございます。

鬼瓦の土台と申しますのは、平たい土を切ったり、立てたり、固定したりしてお造りいたします。

その作業が、材木から柱を切り出している大工さんの動きに重なって見えたのでございますね。

例えば道を歩いている時など、
自分とは全く関係ない職種の方の言動が「あ、私のやってることと似てる」と感じられた経験、読者さまもございませんでしょうか。

その感覚でございます。

それではまた明日お会いいたしましょう。