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〒915-0873
福井県越前市池の上町8-5-1
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古来より、魔除け・厄除け・縁起物として重宝されてきた鬼瓦。
北川鬼瓦では、お店、会社、ご自宅など置き場所を問わずお使いいただけますよう、鬼瓦の置物を制作、販売しております。
どこかの庭先に古い鬼瓦が置かれている・・・
そのような光景をご覧になったことはございませんでしょうか。
私たちが鬼瓦をインテリア、エクステリアとしてご提案させていただくようになったのも、元々はお客さまから「玄関の入ったところに装飾瓦を飾りたいんだが」とご相談を受けてからの事でした。
例えば、邪気を払う鬼の面、火難を避ける雲水、吉兆を運び込む鳳凰。何世紀もの間屋根でその役割を果たしてきた鬼瓦たちですが、場所が変わってもその役割は変わらない、私たちはそう考えております。
それに合わせ、装飾を盛る土台も、置き物として収まりのいい形の物を多数お造りしてございます。
瓦はご存じのとおり単色でございます。
だからこそ、私たちは水の色なしで波が波に見えるように、緑の色なしに葉が葉に見えるように、元となるものの特徴を拾い集め、その姿を再現することに専心してまいりました。
やがて眺めているうち、元々色を持つ作品よりも深く鑑賞者の心に色彩が見えてくる――その感覚が、立川流製品の立つ境地でございます。
お客様のお店、お勤め先にはすでに美しく計算された色合いがあることと存じます。そこに越前瓦の渋みがすっと 入ることで、昨日までとは何かが違う、そのような変化を起こすお手伝いが出来れば幸いにございます。
現在我が国の瓦市場で大半を占めるのは、石膏型やプレス機で作られたいわゆる大量生産品でございます。これらは、ざっくりと土を詰めてすぽっと製品が抜けるように元の型が作られております。
そのため、すそ広がりに形が仕上がり、模様が薄く、例えば主となるモチーフと背景の差があいまいであったり、体と服などとの境が分かりにくくなるという欠点がございます。
対して、手造りを専門とする私どもは、真っ平らな土の面に家屋を築くように鬼瓦・置き物を造ってまいります。写真をご覧になって頂くと分かりやすいかと存じますが、ほぼ全てのパーツに影が落ちております。
現実の花鳥風月や人物にも全て影が生まれます。
土を盛りつける時、私たちはそこにリアリティある世界が生まれるよう、その土を貼る角度から考えているからでございます。そうして基礎の形を仕上げたのち、さらに道具による彫り込みを致します。袖の中にしっかりと影が生まれるように、小道具と人物との間に高低差が出来るように、と。
時間は少々かかりますが、やがてもらっていって下さる方の事を考え、私共は魂を込めて 1 点 1 点をお造りさせて いただいております。