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• 職人が語る縁起物の由来・秘密

実在したとも伝説上の人物とも言われる、インドのお坊さまがモデルの縁起物でございます。

現在伝わるところではインドから中国へ渡り、中国禅宗の祖になった方と云われております。

その人生は忍耐そのものであり、嵩山は少林寺にてひたすらに禅を組む「面壁九年」という荒行をおこなった故事はあまりに有名。 
現代、張り子や起き上がりこぼしとして見かける丸っこいだるまさんは、この荒行の際の姿を写しとったものとされております。

縁起物としての役儀は、「開運招福」「商売繁昌」「五穀豊穣」「学業成就」等々、代表的な物だけでも枚挙にいとまのない大変におめでたい方。

それもその高潔な人生を見れば納得の、頼り甲斐がある人物でございます。

また、死後日本で転生したという伝説もあり、私などは、そう知るとよりダルマに親近感がわく次第。

さて。 当工房でダルマをお造りさせて頂きます場合でございますが。
（特にご指示のない際は）私どもでは、厳しいお顔で造形いたしております。

それは縁起物としてのみでなく、長い修業によって得たであろう彼の霊力にあやかり、「魔除けの」の役割も持たせているためでございます。

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※記述内容には諸説ございます