商品一覧

福井県越前市の鬼瓦工房「北川鬼瓦」魔除け、厄除け、縁起物、手造り鬼瓦、
鬼師の技から生まれる本格派置物をお届け通販も承っております。

お電話0778-23-5744

記事

工匠

職人自由律俳句

燃えるような赤が のどを冷たくすべり落ちてゆく

なみが波に変わってゆく 師の手の中

猛暑から逃げたくてか 体 午睡に落ちる

こんにちは。

本日も暑い日でございました。

3句目はその疲れをそのまま詠ませて頂いた句で、1句目は暑さを遠ざけるために冷やしておいたスイカを食べた句でございます。

そして2句目は、鬼造りの際、親方に手直しを受けた句でございます。

本日私が作らせて頂いていたのは、波でございました。

己ではそこそこ形になったと自負する波でございました。

されど。親方に見せ、彼女の手直しを受けた後の波は、私の波とは似ているようで全く違うそれでございました。

永遠に埋まらない20数年のキャリアの違いがあるとはいえ、私が造った気でいた波は、親方の前ではきっと小学生が作った「なみ」に見えたことと思います。

芸の道は深く険しい。

毎日痛感することを、本日も強く感じました。

それではまた次回お会いいたしましょう。

2015年8月11日更新