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去る１０月３０日に行われました「公益社団法人日本建築士会連合会」さまによる大会を、「式典」の様子を中心に、写真も使いましてご報告させて頂きます。

それに先立ちまして、そも、なぜ私共がこちらの大会に列席することになったのか。そのご説明からさせて頂きます。

実は、この大会の大きな賞の一つである、「伝統的技能者」に当工房５代目・富江が選ばれたゆえでございます。

しかもこちらの賞（全国規模の賞に選ばれたこと自体名誉なことでございますが）、これまでは男性のみしか受賞者がおられませんでした。

過去１０００名以上の受賞者の全てが、男性だったのでございます。

富江が史上初の女性での受賞だったのでございます。

また、今年度の様々な賞の受賞者（１００名余り）を見渡しても、女性は５代目の他に１名確認できただけでございました。

いったい建築界がどれだけの男社会なのか。
いかに男性ばかりがひしめいているのか。
会場を一望しただけでも、愕然とする思いでございました。

それだけに、今回富江を選出くださった大会関係者さまには感謝の念が絶えぬ次第でございます。

そして。
その男だらけの海を、一つの岸まで泳ぎきった５代目。
親子師弟関係なく、私は一人の人間として、彼女を誇らしく感じます。

さて。ではここからは冒頭にも書かせて頂きました通り、写真を使いながら大会の模様を振り返らせて頂きたく存じます。

（式典の他、同時並行的に様々な大会イベントが行われていまして、そのため常にフロアは人でいっぱい。実際にあふれた人が、会場の県立音楽堂の外でまで渦をなしていました）

（駅前地下広場に設けられた受賞者パネルでございます。
式典開催までの待ち時間に訪れたのですがちょうど人の波が切れ、５代目もゆっくりと観賞が出来たようでございます（白スーツの後ろ姿が、５代目））

（３階まである会場は、私のような同伴者も入れたため、超満員の上に立ち見の方まで出る盛り上がりでございました）

（開会宣言は石川県建築士会副会長さまでございました。ご登壇された瞬間、とても嬉しゅうなりました。そうです、女性の方なのでございます。上述のような超男社会を登ってきた方が、まだ他にもいらっしゃる！　それは今後の日本を生きる身として、甚だ心強いことでございました）

（いよいよ伝統的技能者の表彰でございます。今年の受賞者は２８名。もちろん女性は富江一人（写真中央付近の白いスーツ）。伝統工芸に従事されていらっしゃる方も富江の他に１名のみで、ほとんどの受賞者は大工さんでございました）

（ここから祝辞に入ります。トップを切ってご登壇されたのは、なんと国土交通大臣の代理・大臣官房審議官の方。さすが公益社団法人の全国大会、と改めて驚きました（笑）。　ちなみに、この方は大臣代理でのご出席ですので、ステージ上にお席がござました。そのため動きがよく見えるのですが、何十回もある拍手の際、会場を先導するように一番に手を打ち鳴らされるのはいつもこの方でございました）

（石川県知事と金沢市長。このお二方は、どちらも原稿を持たずにご登壇されました。そして原稿に目を落とす必要がないため、お顔がずっと会場に向いてらっしゃる。とても印象的でございました）

（韓国の建築士会の名誉会長！　まさかのイッツ・ワールドワイド！　初めて韓国語を生で耳にしたこともあってか、海外から寄せられた祝辞に強く心打たれました）

実際には祝辞や挨拶をされた方はもっといらしたのですが、スペースの関係上割愛させて頂きました。ご容赦くださいませ。

さて。以上で大会レポートは終了とさせて頂きたいと存じます。

長文にお付き合いくださいましてありがとうございました。　

また、最後になりましたがここまで北川富江が来られましたのも、全てお支え頂く皆さまあってのことでございます。

製品を買ってくださった方、サイトへおいで下さった方々へ深く御礼申し上げます。