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福井県越前市の鬼瓦工房「北川鬼瓦」魔除け、厄除け、縁起物、手造り鬼瓦、
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記事

生かすか死なせるか

職人自由律俳句

朝 暗がりにはき出された息が白く

枝ぶりを整えるように 服を一枚ずつ増やしていく

ひと盛りひと盛り 血脈を通わせるように

 

こんにちは。 
この前から書かせて頂いている鷹の盛り(土を足しながらベースとなる形を造ってゆく作業)がようやく大詰めに差し掛かれそうな本日。三句目の句は、鷹の全体像が見えてきたからこそ、気を付けてなければいけないポイントを自由律俳句にいたしました。

 

ただ鷹の姿をしていればいいのではない。

鷹が生きてそこにいるように見えなければいけない。

北川鬼瓦の鬼師は、全ての製品において、この様に考えております。

 

そうなると、爪の先ほどの土を鷹の頭にちょっと付けるだけでも、とても神経がいるのでございます。 
ほんの一分(約3ミリ)厚さが変わるだけで、製品全体が死んでしまうこともありますので。 
少しの判断ミスもできない。

本日はそのようなお話でございました。

 

 

それではまた次回お会いいたしましょう。

2015年11月12日更新

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