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こんにちは。
本日は朝から「巴」の「軸」と呼ばれる部分をお造りさせて頂いておりました。　

巴と申しますのは、瓦の一種で、鬼瓦の下に敷く乗馬のくらのような物と捉えて頂くと良いかと存じます。

そして、今回のお写真。
これがまさに、その鬼が座る部分なのでございます。　

ただ、こうして座る部分だけがありましても味わいがございませんので、外に向かって出っ張る部分（写真ですと下部になります）には、装飾を付けさせて頂くのが常でございます。　
（現代ではプレスにより流れ作業で整形しまうことの多いこの巴ですが、北川では、装飾は言わずもがなに軸の部分まですべて魂を込め手造りさせて頂いております）　　

さて、本日の結びに。　
なぜ本日は朝から巴造りを行っておりましたかと申しますと、昨日ご注文を頂いたからでございます。
屋根葺き職人さんに。
新潟の。
遠路はるばる片道六時間をかけてきてくださり。　
ご注文下さいました。

誠、有難いことでございます。　

こちらの屋根葺きさんには昔から本当によくうちの鬼を使って頂きました。　
今日新潟において、わずかでも北川鬼瓦の名が知られていれば、それは間違いなくこの方々のお陰でございます。　

このような縁を今後とも大事にしていきたいという願いから、本日はこの話題を取り上げさせて頂きました。　

それではまた次回お会いいたしましょう。