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福井県越前市の鬼瓦工房「北川鬼瓦」魔除け、厄除け、縁起物、手造り鬼瓦、
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音と思い出

こんにちは。

突然ですが、皆さまの仕事場には何か音楽のようなものは流れてらっしゃいますでしょうか。

ある(もしくはあった)とお思いの方の場合は、有線放送でしたか? それともテレビ? ラジオ?

色々ございますよね。
私こと六代目北川は、学生時代のバイトが本屋兼レンタルショップだったので、その時は発売されたばかりのCDが店内にずっとかかっておりました。お客さまの購買意欲を上げるためだったのでしょうね。
音源も様々なら、その理由も様々あることと思われます。

さて、では北川鬼瓦の工房ではどうかと申しますと、ラジオでございます。
営業など外回りの方も、社内でラジオということが多そうですね。

チャンネルはもっぱらNHK第一でございます。
元々越前市の方はNHKのAMかFM、もしくは地元民放1局の3つしか選択肢がない上に、この工房は電波の入りが悪いのかFMが入らないので、NHK第一、
が、先代がまだ工房を持つ前からですので、60年以上、メインのチャンネルですね。

先代は、自転車で各瓦屋さんを回っては鬼を造っていたのでございますが、その荷台にはいつもラジオが積まれていたそうです。

原料の粘土が乾燥して砂埃となると空中を舞い、精密機器に入り込むため、工房のラジオの寿命はわずかに4、5年。加えて仕事に集中しているため内容が耳に入ってくることもあまりございません。

それでも、ラジオが仕事場から消えたことは一度もないのです。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、それは多分、働き者だったと皆様から言っていただいていた亡き先代のほぼ唯一の楽しみだったからだと思います。
それを工房から追い出すことは・・・・・・今後もありませんでしょう。

こちらの写真のラジオも、この窓を定位置に早4年ほど。    DSCF2451 a
仕事場に置かれる前には、先代の寝間にあったラジオでした。

でも昨年末からチューニングがすぐにずれてしまうため、もうすぐ引退。

その前に、皆さまに一目ご紹介いたしたく、今回はこの話題とさせて頂きました。

それではまた明日お会いいたしましょう。

2015年1月20日更新