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こんにちは。
私共のブログをご覧くださいましてありがとうございます。
公開できることに関しましてはなるべくオープンにして、皆様に職人の仕事や日常に触れて頂きたいという思いで毎日キーボードをたたいております。
そして全体から見ればわずかですが、これまでもいくつかの作業や仕事運びについて書かせて頂きました。
その中から、鬼師の仕事が、何重にも連なった階層を一つ一つ登っていくようなものだということが、少しでもお伝えできていれば幸いにございます。
ところで。
いま私は、
「鬼師の仕事」と表現させて頂きましたが、
手仕事の類は、多くが機械に頼らずに行われております。
この現代においても。
そのため、手造りにこだわっている職人であれば、
造る物は問わずにその工程は何重にも連なっているのが常でございます。
なぜなら、現在では機械が全自動で行ってしまうことを、
一から十まで己の腕のみで行うことを、手造りと呼ぶからでございます。
残念ながら我が国では、この膨大な量の工程を、すべて人間の手でおこなおうという職人が激減しているのが現状でございますが。
(だからといって、機械による産業やそこに従事する方々を否定する意図は毛頭ございません。私が、全ての職業は等しく尊いものであると信じていることを、付け加えさせて頂きます)
さて。
ここでタイトルの「千枚通し」なのでございますが。
こちらは普通紙や何かに穴をあけるために使う道具かと存じます。
そして土を相手にする鬼師も、この千枚通しを使用する場面があるのでございます。
どの工程でと申せないのが心苦しいのですが、幾重にも連なったそのもっとも下の方の階層で、本日この道具を利用いたしました。
それで、この様な話をさせていただきました次第でございます。
手仕事の難しい事の一つは、多様な道具の使い方を覚えていくことで、
手仕事の面白い事の一つは、多様な道具を自在に使えることでございます。
拙い文章ではございますが、
今後も職人の世界について、左記のコラムコーナーやブログを通じ、少しずつお話が出来ればと存じます。
それではまた明日お会いいたしましょう。
2015年4月8日更新