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福井県越前市の鬼瓦工房「北川鬼瓦」魔除け、厄除け、縁起物、手造り鬼瓦、
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消えゆく物・・・をそのまま消していいのだろうか

こんにちは。

いま、日本の家庭に昔からあったある道具が、段々に減っていっているそうでございます。

アイキャッチに使わせて頂いたお写真は、その道具に関係するものなのですが、減っている物が何かお分かりになられますでしょうか。

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さて。
お答えを申し上げる前に、本日なぜ私がこのような質問をさせて頂いたかのご説明をまずさせて下さい。

それは、お昼時にNHKで放送されている「サラメシ」という番組を見た時に感じた危機意識から始まりました。

サラメシという番組はすでにご存じの方も多いかもしれませんが、かいつまんで概要を申し上げますと・・・

ナレーションを俳優の中井貴一さんがご担当されている番組で、「お昼ご飯を見せてもらう」というコンセプトを通し、相手方のお仕事や日常を映し出すというドキュメンタリーの一種でございます。

この番組の面白い点は、ランチの相手方が芸能人などでなく、一般の方という点でございます。

例えば本日は、鉄道会社作業員、ゲーム製作者、お茶農家さんでした。

はい。
左様でございます。

お茶農家さんのドキュメントを視聴したので、茶畑の写真でした。

そして、
「いま日本の家庭から消えていっている物」の答えは、

「急須」

お湯を入れ、茶葉をむらし、お茶を注ぐ道具。急須。

茶畑の写真が上手くヒントになっていたか甚だ不安でございますが、急須につながる最初の場所ということで、選ばせて頂きました。

お話を戻しますと、
取材に答えられていたお茶農家さんは、こう仰っておられました。

「茶葉業界の景気はどんどん悪くなってる。今は、茶を淹れる急須を持ってる家自体が減ってるんだ」(要約)と。

その言葉を耳にしたとき、私は以前別の番組で聞いた似たような話を思い出しました。

それは、あるお若い方が、「え? お茶って家でも淹れて飲めるんですか?」と驚いているシーンでございます。

その方の実家では、お茶はいつもペットボトルで購入されていたそうで、家にはヤカンさえなかったそうです。
現代では、家でお茶を沸かして飲めることを知らないまま育つ人が少なからずいる、というショッキングな話でございました。

今日の番組を見、私は、危機感を覚えたと最初に書かせて頂きました。

その危機感。
それは、他人事ではないな、というおぞ気にも似た感覚。

いま、日本から消えていっているのは、急須だけではないでしょう。

それでは、また明日お会いいたしましょう。

2015年5月28日更新