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職人自由律俳句
一杯のコーヒー 体だらりと 天井を見上げる
まるで寓話のように 麒麟の姿を探す
年賀ハガキから内閣改造まで ラジオの一人喋りは物知りだ
こんにちは。
本日の職人の句は、2句目となっております。
この句に出て参ります麒麟は、神獣の方の麒麟。
主に大陸の伝説において、徳の高い人物の前にのみ姿を現し、その者を皇帝に導くとされる尊い獣でございます。
しかし「皇帝に導く」とまで云われると、中には、麒麟を求め、山中をさまよい歩く人もあったのではないか、と私などは思ってしまいます。
そして山の中でございますから、麒麟はおろか動物の姿も判別できない程に、濃い緑や霧も広がっておりますでしょう。
かの神獣を探す人にとっては、まさに五里霧中といったところでしょうか。
ただいま「麒麟の置き物」に着手した私と同じように。
私も今、麒麟のもっとも躍動する姿を求めて、奮闘しているところなのでございます。
それで、そのような己をまるで上記の探索者と同じだと感じ、この句を詠ませて頂きました。
(もちろん私の場合は、台張りの上でしっかりと麒麟を見つけて参ります)
それではまた次回お会いいたしましょう。
2015年10月7日更新