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こんにちは。　

突然ですが、この季節のおやつといえば皆さまは何を思い浮かべられますでしょうか。　

餅からスルメから酒粕からと、おそらく読者さまの数だけその方だけの「特別なおやつ」があるかと存じます。
何にしても暖かい物が喉を通り抜けるだけで最高の気持ちを味わえる、そんな季節には違いないことでございましょう。　

で、それじゃあお前のトコはどうなんだと問われれば、我が工房の「特別」は焼き芋でございます。

土の製品は風を嫌うので、工房では今でもエアコンではなくストーブで暖を取っております。
その天板でアルミにくるんだサツマイモを焼くわけでございます。

ええ。ええ、はい。もちろん美味しゅうございます！　

ほっくほくで甘くて湯気が出てます。　

工房は半地下に加え床は全面コンクリ壁は半分ブロック作りであるため寒く、この瞬間は生き返る心地でございます。　

サツマイモも買えば高いものでございますので、祖母が育てたものを分けてもらっています。　
地味な職人生活の中でのささやかな贅沢でございますね。　

ちなみに先代がいた頃は、芋を鍋で煮ておやつにしておりました。
サツマイモを煮るというのも少々風変わりな気がしないでもないのですが（少なくとも私は）、先代は訪ねてこられたお客さま、銀行の営業マンの方にまでこの煮物を勧めておりました。　

そして。
食べて温まったら、また鬼瓦や置き物造りに向き合う。　
それが、私たちのずっと変わらない冬の過ごし方の一つでございます。

それではまた来週お会いいたしましょう。